DXを支えるセキュリティ
〜『産業サイバーセキュリティセンター』第8期生の成果から〜

突発的に発生する地震等の災害、為替変動、ウクライナ・イスラエル情勢、生成系AIの進化などの先行き不透明なビジネス環境において、企業のDXへの取り組みを安心・安全に進めるための土台として、サイバーセキュリティは、重要な経営課題となっています。『産業サイバーセキュリティセンター』(ICSCoE)(※)では、卒業プロジェクトの成果を、積極的にWebサイト上に公開しています。 本セッションでは、ICSCoEの第8期生による卒業プロジェクトの中から、スピーカー陣の所属企業・業界におけるセキュリティの最先端の課題について、「OT現場に「サイバー攻撃」の意識をすりこみたい」「クラウドにおける脅威検知 〜CWPPの活用〜」「脆弱性診断内製化ガイドの作成」をそれぞれテーマとして発表します。またそれらをもとに、ICSCoEの講師陣や本セッションへの参加者の皆様も含めて意見を交換し、その結果を、各企業の「セキュリティ対策」の参考としていただくことを目的とします。あわせて、『中核人材育成プログラム』の実際の内容やその有効性を垣間見ることもできます。 (※) ICSCoEは、経済産業省が主導して、『独立行政法人 情報処理推進機構』(IPA)のもとに設立されました(2017年4月)。サイバーセキュリティ対策の「重要インフラ(電力など)における強化」や「重要産業分野におけるサプライチェーン全体での実現」が社会的な課題となる中、「これらの課題解決を行う中核人材が、企業内に不足している」という危機感が契機となっています。おもな活動として、社会インフラ・産業基盤でのサイバーセキュリティリスクに立ち向かっていくための、1年間の『中核人材育成プログラム』を提供しています。第8期プログラムでは、重要インフラ関連企業などからの将来の中核人材候補57名が受講生として学んでいます。
<要旨>

●『産業サイバーセキュリティセンター』(ICSCoE)の紹介とその取組 ●成果発表(1)中部電力株式会社 ●成果発表(2)名古屋鉄道株式会社 ●成果発表(3)関西電力株式会社

  • セキュリティ
  • DX/デジタル化
Speaker

フォーティネットジャパン(同)

OTビジネス開発部
部長

佐々木 弘志

国内製造企業の制御システム機器の開発者として14年間従事した経験をもつ。セキュリティ専門家として、産業サイバーセキュリティの文化醸成(ビジネス化)をめざし、国内外の講演、執筆などの啓発やソリューション提案などのビジネス活動を行っている。 経済産業省 商務情報政策局 情報セキュリティ対策専門官 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)産業サイバーセキュリティセンター(ICSCoE)専門委員 名古屋工業大学 産学官金連携機構 ものづくりDX研究所 客員准教授 株式会社アクセルスペースホールディングス サイバーセキュリティプリンシパル(顧問) Japan Space ISAC 理事

Speaker

東洋大学

情報連携学部
准教授

満永 拓邦

                         

Speaker

ICSCoE8期生 /

名古屋鉄道(株)
電気部電気課

朝倉 大智

2018年に入社後、鉄道電気設備の運用保全業務に従事。 2023年7月より電気部電気課にて踏切AI画像解析による事故防止や鉄道設備のCBM化の推進業務に従事。 2024年7月よりICSCoE 中核人材育成プログラムに参加。                  

Speaker

ICSCoE8期生 /

中部電力(株)
DX推進部
主任

田川 卓哉

2019年に入社後、セキュリティ業務に従事。 社内システムのリスクアセスメント業務、従業員パソコンへのEDR導入、 CISRTとしてインシデント対応業務などを担当。 2024年7月よりICSCoE中核人材育成プログラムに参加。

Speaker

ICSCoE8期生 /

関西電力(株)
IT戦略室

川添 恭平

2010年に入社後、兵庫県姫路エリアにて通信設備の運用保全業務に従事。 2021年8月にIT戦略室へ異動。 制御領域における全社セキュリティマネジメントの推進、大阪・関西万博におけるリスクアセスメントおよびセキュリティ強化対応業務を担当。 2024年7月よりICSCoE 中核人材育成プログラムに参加。

Chair

奈良先端科学技術大学院大学

サイバーレジリエンス構成学研究室
教授

門林 雄基

                         

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