エンタープライズ向けDWDM(IPoDWDM)
〜光セルフネットワーキングによる企業のITインフラの構築〜

DWDM光伝送装置の小型化、低廉化が進展し、これまでは通信キャリア向けの高価な専用装置であったDWDM光伝送装置が小型なプラガブルトランシーバとなり、ユーザ(エンタープライズ、サービスプロバイダ)のルータ・スイッチに搭載することも可能となりました。オープンな製品仕様の整備も進んでおり、OIFやOpen ZR+ MSAが規格化した100/400Gbpsのプラガブルトランシーバモジュールが複数のベンダにより製品化されています。これにより、サービスプロバイダや企業が、ダークファイバやDWDM波長パスを調達しながら、大容量に拠点間をつなぐことが可能となります。 具体的なユースケースとしては、(1) 都心にDCをもっていた企業が郊外のDCを大容量に接続して増床する、(2) 研究開発にAIを導入したい企業が研究開発拠点を地方のグリーンDCに接続する、等が考えられます。 一方で、多くのサービスプロバイダ、企業にとって光伝送インフラの構築、運用は新たなチャレンジであり、検討に必要な情報が不足しています。 そこで、本セッションでは、エンタープライズ向けDWDM製品の提供者、導入・運用を実践しているエンジニアを迎え、技術動向、導入・運用の課題等を共有します。
<要旨>

●エンタープライズDWDM(IPoDWDM)の技術動向 ●エンタープライズDWDM (IPoDWDM) のユースケース、ユーザメリット ●エンタープライズDWDM(IPoDWDM)の導入、運用における課題

  • ネットワーク
Speaker

シスコシステムズ(同)

サービスプロバイダーアーキテクチャ事業
プリンシパルソリューションズエンジニア

児玉 賢彦

2004年シスコシステムズに入社。光伝送装置やルーターの新規開発製品の立ち上げを担当し、IPと光伝送それぞれのネットワーク導入および展開に従事。現在はIPと光伝送の両方の観点から最適なネットワーク構築を検討し、IPと光伝送の融合やSegment Routing IPv6、Segment Routing MPLSの導入拡大を国内外でリードしている。

Speaker

インターネットマルチフィード(株)

技術部

榎本 淳志

2006年〜 NTTコミュニケーションズ株式会社入社。カスタマサービス部に配属。仙台OCNサービスセンタ、大手町IPNWSCにおいてMPLS-VPNネットワークの構築・運用に従事。 2008年〜 ブロードバンドIP事業部に異動。OCNにおけるHosting/DNS/Mailなどのサーバ収容ネットワークの開発・設計を担当したのち、同社のPS本部DPS部にてvUTM、Flexible Interconnect(FIC)などの法人向けオンデマンドサービスの立ち上げに携わる。 2021年〜 インターネットマルチフィード株式会社に出向。IXサービスであるJPNAPの開発・設計・運用に従事。

Speaker

KDDI(株)

ネットワークシステム設計部
IPネットワークグループ
グループリーダ

小野寺 勇太

2002年 KDDI株式会社入社。運用部門にて伝送ネットワークの監視業務、保全業務に従事。 2008年 伝送ネットワークの開発部門へ異動。主にWDMネットワークの開発・設計・商用化に従事 2018年 IPネットワークの開発部門へ異動。IPと光伝送を融合したメトロネットワークの開発・設計・商用化に従事

Speaker

日本電気(株)

オプティカルネットワーク統括部
シニアプロフェッショナル

朝日 光司

1987年 日本電気株式会社入社、以降、現在に至るまで、光伝送装置開発、国内・海外の光ネットワークビジネス開発に従事。

Chair

日本電信電話(株)

研究企画部門
IOWN推進室
IOWN技術ディレクタ

川島 正久

                         

閉じる