マンションインターネット:改善と高機能化への挑戦

マンションインターネットとも呼ばれる集合住宅における多様なインターネット環境を把握・整理し、快適なインターネット環境が持続的に提供可能な技術環境・ビジネス環境、そして制度整備を実現する集合住宅デジタル高度化協議会(https://cdefc.jp/) が2023年11月に設立されました。 コロナ禍は、我々の生活スタイルを大きく変貌させ、政府は、「すべての家庭へのブロードバンドインターネット環境の提供がユニバーサルサービスである」と定義しました。すなわち、マンションインターネットも「社会を支える基盤」として位置づけられるに至ったのです。 自宅でのインターネット利用は、それまでは、基本的にはプライベートな活動でありミッションクリティカル性は要求されず、提供されるべき共通のサービス品質は定義・共有されていませんでした。集合住宅では、全戸一律でインターネットの方式が決まっていたり、入居者が個別に各戸まで光ファイバを用いたサービスを契約しようにも「配管に余裕がない」等の理由で拒まれるなど、選択肢が限られることがあり、さらに、各個人だけでは解決できないことも多く、集合住宅単位でのデジタル・デバイドが発生しています。 本セッションでは、マンションインターネット環境の改善と高度化に向けた、集合住宅デジタル高度化協議会の最新の活動内容を共有するとともに、今後の方向性の議論を行います。
<要旨>

●集合住宅デジタル高度化協議会の活動内容 ●ガイドブック・ガイドライン 初版 ●マンションインターネットの運用・拡充に関する実状と課題 ●マンションインターネットの高度化・高機能化の方向性

  • ネットワーク
Speaker

慶應義塾大学

名誉教授

中村 修

                         

Speaker

北陸先端科学技術大学院大学

遠隔教育研究イノベーションセンター
准教授

宇多 仁

2021年より北陸先端科学技術大学院大学遠隔教育研究イノベーションセンター准教授。 専門は、インターネットアーキテクチャ、キャンパスICT基盤、システム運用技術。 博士(情報科学)。

Speaker

(一社)集合住宅デジタル高度化協議会
事務局 /

東日本電信電話(株)
特殊局

高田 彩生

2022年にNTT東日本に入社、フレッツをはじめとしたNTT設備の故障修理などのオンサイト業務に従事。 2023年10月より、特殊局に入局、サービス開発、人材育成業務の傍ら、通信設備の問題解決とイノベーションの実現を目的として集合住宅デジタル高度化協議会 ガイドラインWGに参画。 集合住宅にお住まいになられている“すべて”のみなさまの生活の品質向上を実現する快適なインターネット環境の提供実現に向けてホワイトペーパー作成に携わる。   

Chair

(一社)集合住宅デジタル高度化協議会

理事・事務局長

石田 慶樹

1988年4月 東京大学助手 1994年5月 九州大学講師 1998年10月 メディアエクスチェンジ株式会社へ転職 2005年6月 同社退職 2005年10月 株式会社パワードコムに入社 2006年1月 合併によりKDDI株式会社に所属 2006年12月 日本インターネットエクスチェンジ株式会社に出向 2007年3月 同社 代表取締役社長 2016年6月 日本ネットワークイネイブラー株式会社 代表取締役社長 2021年7月 東京大学生産技術研究所リサーチフェロー 2021年4月 日本ネットワークイネイブラー株式会社 フェロー 2023年1月 合併により株式会社JPIXフェロー 2024年11月 一般社団法人集合住宅デジタル高度化協議会設立 博士(工学)

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