L3-06

11.21(金) 15:15-15:55 | 展示会場内 RoomL

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スペシャルセッション

Compact Linux​とMRAMテクノロジー:
​省リソースシステムにパフォーマンスをもたらす​手法

提供Linaro Limited

2秒以内のリアビューカメラの起動要件(FMVSS 111)など、厳格な自動車起動時間要件を満たすことは、リソースに制約のあるECUにとって、特にシステム障害からの回復時に大きな課題となります。本講演では、高度に最適化されたコンパクトなLinuxディストリビューションと不揮発性スピントロニクスMRAM技術を組み合わせることで、これらの課題を克服する革新的なアプローチを紹介します。Yoctoで構築された、小型のU-Boot(< 87 KiB)とrootfsを備えたLinuxカーネル(6.6)を備え、すべて12 MiBのMRAMパーティションに搭載された、フットプリントが最小限の完全なシステムを紹介します。MRAMの高速読み取り速度とSRAMライクなインターフェースを活用することで、ブートローダーとカーネルにExecute-In-Place(XIP)を実装し、U-Bootシェルの起動時間を100ミリ秒未満に抑えます。このニアメモリ コンピューティング アーキテクチャにより、外部 FLASH および DRAM が不要になり、従来のシステムと比較して起動時間が 30 倍高速化され、エネルギー効率が 50 倍以上向上し、安全性が重要視される自動車アプリケーションに堅牢なソリューションを提供します。
  • IoT
  • オートモーティブ ソフトウエア エキスポ
Speaker

Linaro Ltd.

Director, Engineering

Lei Zhou

技術者であり経験豊富なテクニカルリードとして、革新的なテクノロジーとビジネス価値の橋渡しを行い、産業オートメーション、半導体、組み込みIoT、プラットフォームサイバーセキュリティといった幅広い分野で経験を積んできた。 1990年代後半から2000年代初頭にかけて中国のNARI Technologyを退社後、産業用テレメトリーシステムの技術マネージャー兼システムアーキテクトとして初期のキャリアを確立した。 カナダに移住後、QualcommやAMDを含むいくつかの企業で主に低レベルの組み込みシステムソフトウェア開発に従事し、その後サイバーセキュリティの道を模索し始め、BlackBerryで数年間勤務した。その後カナダのサイバーセキュリティスタートアップにファームウェア開発ディレクターとして移り、ブロックチェーンベースのIoTシステムID管理およびオンボーディングソリューションを構築するチームを率いた。

Speaker

Linaro Ltd.

日本支社
カントリーマネージャー

島田 源

30年以上に渡り、半導体および組込み系IT分野にて主に新規事業の開拓に従事。ゼロからのビジネススタートと拡大を数々行ってきた。 90年代にシリコンバレー現地半導体メーカー(C-Cube Microsystems)に勤務(ビジネスデベロップメント)。 帰国後ATI(現AMD)にてコンスーマエレクトロニクスBU部長、スタートアップ企業カントリーマネージャー、オラクルにてEmbedded BU本部長を経て現職。 修学歴:カリフォルニア大学(コンピュータエンジニアリング)、東京工業大学(現東京科学大学)大学院(博士課程)、早稲田大学大学院ビジネススクール(MBA)。

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