ランサム事案の先にある防御戦略 ― 今日から始めるDetection Engineering

近年、大規模なランサムウェア被害において、EDRの導入、レッドチーム演習、NIST CSF準拠といった「実施すべき対策」を一通り進めていたにもかかわらず、事業継続に深刻な影響が生じるケースが発生しています。国内大手企業のランサムウェア事案に関する会見や報道は、「ここまで対策しても防ぎ切れない」という現実と、「では次に何をすべきか」という問いを私たちに突き付けました。 本セッションでは、従来の定期的なペネトレーションテストやチェックリスト準拠から一歩進めた「継続的なパープルチーム演習」と「Detection Engineering(攻撃シナリオ駆動で検知を“開発・運用”するエンジニアリング活動)」の実践モデルを紹介します。具体的には、攻撃シナリオをカタログ化して定常的に回す仕組みづくり、ログ基盤、EDR、およびクラウドを横断した検知ロジックの設計、さらに演習結果を運用やアーキテクチャの改善に反映するフィードバックループの構築方法を、国内企業の現実的な制約を踏まえて解説します。 「EDRもレッドチームもCSFも導入しているのに、これ以上何をすればよいのか?」。こうした経営層や現場の悩み、モヤモヤに対し、「攻撃の受け方と復旧の仕方までを含めて、防御を設計する」ための具体的なアプローチと、最短で取り組みを始めるための実務的なヒントを提供します。
<要旨>

●従来の定期的・点検型のペネトレーションテストやチェックリスト準拠から一歩進めた「継続的なパープルチーム演習」と「Detection Engineering」の実践モデルを提示 ●ログ基盤・EDR・クラウドを横断した検知ロジック設計の考え方 ●検知結果を運用改善・アーキテクチャ改善に落とし込むフィードバックループ

Speaker

東京海上ホールディングス(株)

IT企画部・サイバーセキュリティG
Distinguished Cyber Security Architect

石川 朝久

2009年よりセキュリティ専門企業において、侵入テスト、セキュリティ監査、インシデント対応、技術コンサルティング、研修講師などに従事。 2019年より東京海上ホールディングスにて、セキュリティ戦略立案、セキュリティアーキテクチャ設計、セキュリティ運用設計、脅威インテリジェンス分析、グループ会社へのセキュリティ支援などを担当。 対外活動として、情報処理技術者試験委員、経済産業省 情報セキュリティ対策専門官、Kプログラム分科会委員を務めるほか、技術書の執筆・翻訳にも携わっている。 

Speaker

富士通(株)

Red Team Architect, Principal Consultant

サイフィエフ ルスラン

15年以上にわたり、ペネトレーションテストおよびRed Teamを中心にオフェンシブセキュリティに従事。300件を超える実戦プロジェクトの経験を有し、国内における関連サービスの立ち上げ・運用をリードしてきた。高度なアドバーサリーシミュレーションや攻撃者視点での評価を通じて、ビジネスリスクベースのアプローチ、組織の防御力とレジリエンス向上を支援している。CODE BLUE登壇、OSCP講師経験を持ち、OSEE、OSCE3、OSCP、GXPNを保持。

Chair

(株)FFRIセキュリティ

執行役員
yarai事業本部
副本部長

中西 克彦

大手SIベンダにおいてWAF開発、セキュリティ診断を皮切りに、インシデントレスポンス、サイバー演習などセキュリティ業務に携わる。 2015年から東京2020組織委員会にてCSIRT責任者、脅威情報の分析などを担当。現職では、エンドポイントセキュリティ製品のマネージメントサービスなどを担当している。 内閣府 大臣官房 情報化参与 最高情報セキュリティアドバイザー NICT CYDER推進委員。Hardening Project実行委員、CISSP

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