PQC(ポスト量子暗号)の起動 in 2026
  ~ 機器・システム・プロジェクトと業界最新動向 ~

「量子コンピューティング」は、2026年一気に実用化・ビジネス展開の可能性が現実味を帯びてきており、もはや研究開発の段階を乗り超え、次のフェーズを迎えています。その結果、耐量子暗号 PQC(Post-Quantum Cryptography:ポスト量子暗号)に関する、実システムへの展開を視野に入れた研究開発とシステム展開が急加速しており、すでにPQCを実装した計算機、ネットワーク機器、クラウドサービスがリリースされ始めています。2024年から2025年にかけては、米国NIST(National Institute of Standards and Technology)がPQCの技術・システム標準化の作業を推進し、最初の3種の暗号アルゴリズムがFIPS203~205として、正式採用・発表され、NIST IR 8547の公開と既存の公開鍵暗号からの移行戦略も示されるなど、PQCへの移行に向けた活動が急加速しています。 本セッションでは、PQCに関する最新の技術標準化と、実装ならびに実証プロジェクトの現状と今後の展開を議論します。
<要旨>

●量子コンピューティング ●PQC:耐量子暗号 ●NIST IR 8547 & FIPS203~205

  • IT戦略
  • 量子関連技術
Speaker

GMOコネクト(株)

執行役員CTO

菅野 哲

GMOインターネットグループのGMOコネクト株式会社 執行役員CTO(2025年7月就任)。暗号技術の標準化と実装に20年以上従事し、IETFにおいて、日本発のブロック暗号「Camellia」のTLS / IPsec利用に関するRFCを複数策定し、実際に動作する環境としてブラウザへの実装まで導いた。また、ITU-Tでの貢献、CRYPTREC 暗号鍵管理ガイダンスWG委員等を歴任。現在はIETF / IRTFにおけるCFRG / PQUIP / TLS WGを中心にPQC(Post-Quantum Cryptography)標準化動向を調査および標準化活動を行い、Internet Week、JPAAWG、日本銀行金融研究所セミナー等でPQC移行をテーマに継続的に講演・発信を行う。

Speaker

Forward Edge-AI Japan (株)

技術開発部
部長

江口 静

2023年、東京大学大学院 学際情報学府 情報学環 総合分析情報学コース 修士課程修了。現在はForward Edge-AI Japanの技術者として活動しています。2026年2月、米国Forward Edge-AI, Inc.の耐量子サイバーセキュリティ技術認定を日本人として初取得。米国国家安全保障局(NSA)等の世界的専門家から直接指導を受け、耐量子暗号ソリューション「Isidore Quantum®」の実践的スキルを習得しました。迫り来る量子脅威から重要インフラを保護すべく、国内やASEAN諸国での耐量子移行(PQC)支援体制の強化に邁進しています。

Speaker

シスコシステムズ(同)

エンタープライズソリューションズエンジニアリング本部
ソリューションズアーキテクト

暮石 和宏

2005年にシスコシステムズに入社。 コマーシャル事業担当のSEを経て、現在はエンタープライズ部門のお客様を横断的に支援するアーキテクトを務める。個々の技術にとどまらず、新旧多様なテクノロジーを組み合わせた顧客システム全体のアーキテクチャ設計や将来像の策定、プロジェクト推進を牽引。また、社内外のコミュニティ活動の支援や次世代デジタル人材育成にも尽力しており、Cisco Japan PQC Task Forceのリードも兼任している。

Chair

東京大学大学院

情報理工学系研究科 教授

江崎 浩

1987年 九州大学 工学部電子工学科 修士課程 了。 同年4月 (株)東芝 入社。 1990年より2年間 米国ニュージャージ州 ベルコア社、1994年より2年間 米国ニューヨーク市 コロンビア大学にて客員研究員。1998年10月より東京大学 大型計算機センター助教授、2001年4月より東京大学 情報理工学系研究科 助教授。2005年4月より現職。WIDEプロジェクト代表。 MPLS-JAPAN代表、JPNIC理事長、JNSA理事長、IPTVフォーラム代表理事、日本データセンター協会 副理事長/運営委員会委員長、CSA Japan代表。工学博士(東京大学)。

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