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A06-03

6.16(水) 14:50-16:10 | オンライン配信

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Beyond 5Gの趨勢

5G元年と呼ばれた2020年。すでに対応する機種が発売され、都市部を中心に利用可能なエリアも増えてきました。 5Gは高速化や低遅延化というメリットは大きいものの、テクノロジーの多くが海外発のものであり、製品自体も海外メーカーからの調達が中心です。日本勢はそれらのサプライチェーンに十分に加わることができませんでした。よって国内への経済波及効果はあまり得られていない――という悲しい実情は、無視できないものです。 そのような(反省の)中で迎えたのが、5Gの次のジェネレーション――Beyond 5G――への備えです。ここでは、研究開発投資を強化し、日本の地位向上を狙うべく、次の10年にむけた模索の動きが出てきています。 このセッションにおいては、まず「現行の5Gにおける日本の課題」を整理します。ついで、「Beyond 5Gにおけるビジョンやそれにむけたビジネスチェンジのシナリオ」について議論します。
<要旨>

5Gの課題:とくに「日本」にとって Beyond 5Gのもつ政治的意味合い Beyond 5Gにおける反撃策:省エネ?高速化?半導体?仲間づくり?

  • 5G
Chair

さくらインターネット(株)

代表取締役社長

田中 邦裕

1978年、大阪府生まれ。 学生時代に高専でNHKロボコンに明け暮れるかたわら、 学校で触れたインターネットに感動して、1996年にさくらインターネットを学生起業。 当時は珍しかった、インターネットサーバーの事業を開始する。 2005年に東証マザーズへ上場、2015年に東証一部上場。 元々のバックグラウンドはエンジニアでありながらも、自らの起業経験などを生かし、 スタートアップ企業のメンターや、IPA未踏のプロジェクトマネジャーとして 学生エンジニアの指導等にあたる。 その他、コンピュータソフトウェア協会(CSAJ) 副会長 、日本データセンター協会(JDCC) 理事長、 日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)常任理事、ブロックチェーン推進協会(BCCC)副代表理事など、外部活動にも力を入れている。

Chair

東京大学大学院

情報理工学系研究科 教授

江崎 浩

1987年 九州大学 工学部電子工学科 修士課程 了。 同年4月 (株)東芝 入社。 1990年より2年間 米国ニュージャージ州 ベルコア社、1994年より2年間 米国ニューヨーク市 コロンビア大学にて客員研究員。1998年10月より東京大学 大型計算機センター助教授、2001年4月より東京大学 情報理工学系研究科 助教授。2005年4月より現職。 WIDEプロジェクト代表。 MPLS-JAPAN代表、IPv6普及・高度化推進協議会専務理事、JPNIC副理事長、日本データセンター協会 理事/運営委員会委員長。工学博士(東京大学)。

Speaker

(国研)情報通信研究機構

Beyond 5G研究開発推進ユニット・ユニット長

寳迫 巌

1993年博士(理学)を取得。 日本鋼管(株)のULSI研究所を経て通信総合研究所(現NICT)に入所。 情報通信研究機構(NICT)の未来ICT研究所所長、ワイヤレスネットワーク総合研究センター長を経て、2021年4月よりBeyond 5G研究開発推進ユニット長。これまでにテラヘルツ帯の半導体デバイス・カメラ・ワイヤレスシステム等の研究開発に従事。IEEE 802.15 Standing Committee Terahertz (SC-THz)の副委員長。

Speaker

(株)NTTドコモ

常務執行役員(CTO)R&Dイノベーション本部長

谷 直樹

1989年日本電信電話(株)入社。移動通信用交換機・サービス制御装置等の実用化開発、移動通信用ネットワークアーキテクチャ・通信制御方式の国際標準化、国際ローミングに関する技術交渉、国内外の研究開発連携等に従事。2011年7月より関西支社ネットワーク部長としてLTEネットワークの構築拡大・品質向上に従事。2014年6月よりM2Mビジネス部長、2015年7月よりIoTビジネス部長として、IoT事業の推進を担当。2020年6月より常務執行役員(CTO) R&Dイノベーション本部長に就任。

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