• オンデマンド配信あり

TS2-03

×

テクニカル

米国修士課程ベストセラーに学ぶ体系的ソフトウェアエンジニアリングの必要性
~DX, AI, MaaS, …に惑わされない実践的エンジニアリングアプローチ~

※オンデマンド配信期間【2021年11月29日(月)10時〜12月3日(金)17時】

コンピュータサイエンスのみでは不足していることに産業界が気づき、ソフトウェアエンジニアリングという分野が登場して50年が経った。産業界は実践事例を生み出しながらその体系構築に貢献し、恩恵をあずかるサイクルが生まれている。これは組込みソフトウェアにおいても例外ではない。 現在、組込みを含む業界の進化は加速する一方であり、開発途中に当初見定めた前提条件すら変わってしまうという変化の時代にいる。この状況下で優れたエンジニアリングを継続していくためには、製品に組み込む要素技術のみを追求するのではなく、最新のエンジニアリング体系をベースラインとして自分たちの立ち位置を見直し、不足している部分を学習することが重要となる。 講演者3名を含むSEPA翻訳プロジェクトでは、米国修士課程においてベストセラーとなっている体系的解説書「Software Engineering: A Practitioner's Approach 9th edition」を翻訳し、「実践ソフトウェアエンジニアリング第9版」としてオーム社より12月発刊予定である。https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274227943/ これを機に、本セッションでは、ソフトウェアエンジニアリング体系とその実践、立ち位置を見直すために役立つ知見を紹介する。
Speaker

SEPA(Software Engineering: a Practitioner's Approach)翻訳プロジェクトメンバー

/ 味の素エンジニアリング(株)

水野 昇幸

電機メーカーにて宇宙系システムのシステム設計、マネジメント、システムテストやプロセス改善に従事。その後フリーのシステムエンジニアとして、業務システムの要件定義やテストの改善、車載システム開発のプロセス改善等の業務に取り組んでいる。現在は味の素エンジニアリングで工場設備管理システム「PLANTAXIS®」の開発とそのIoTシステム連携における企画、要件定義やプロトタイプ設計、プロジェクトマネジメント、テストマネジメント等の活動を行っている。ソフトウェアエンジニアリングの知見を活用した取り組みを多く実施している。 所属コミュニティはETロボコン実行委員、JaSST北海道実行委員、RDRA MeetUp運営等。

Speaker

SEPA(Software Engineering: a Practitioner's Approach)翻訳プロジェクトメンバー

/ (特非)ソフトウェアテスト振興協会(ASTER)

池田 暁

情報通信系某社にて組込みシステムの設計、品質保証業務を経て、技術支援部門にてテスト技術を中心にアジャイル開発やMBD/SPL等の導入を支援。その後所属を移し医用系、自動車系ドメインの自社製品開発プロジェクトに参画、テスト管理業務やプロセス活動に従事。そのほか、全社を対象としたテストプロセス改善や研究による新技術導入、教育など品質確保や効率向上、技術高度化に取り組んできた。社外においてはNPO法人ASTER等に所属してソフトウェア開発技術の普及啓発活動に取り組んでいる。ASTER理事,NaITE代表、SQiP運営委員,AFFORDD運営委員等。現在はフリーエンジニアとして、技術向上にまい進する企業に対してコンサルティング支援している。 著書:『実践ソフトウェアエンジニアリング第9版(共訳)』、『SQuBOK Guide V3(共著)』『[改訂新版]マインドマップから始めるソフトウェアテスト(共著)』、『ソフトウェアテストの基礎(共訳)』等。

Speaker

SEPA(Software Engineering: a Practitioner's Approach)翻訳プロジェクトメンバー

金子 昌永

クラリオン株式会社(現:フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社)にて、車載エンターテイメント機器の組込みソフトウェア開発者としてキャリアを開始。その後、株式会社日立製作所にて、ソフトウェアエンジニアリングの研究者として、医療機器ソフトウェア開発を主な対象とした技術支援に従事する。現在はフリーに転身して郊外に移住し、自給率を高めるライフスタイルを追求する傍ら、当翻訳活動を通じて業界全体に貢献する道を進む。

閉じる