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YC1-01

6.15(水) 10:30-11:50 | RoomYC

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NFT(非代替性トークン)、DeFi(分散金融) の虚像と実像

ブロックチェーン上のアプリケーションプログラムであり、「実行されるプログラムコードとその実行パラメータおよび実行結果」を誰もが確認できる特徴をもつ「スマートコントラクト」が、非中央集権的な世界をもたらす “Web3” の基盤となる技術として、社会に様々な変化を起こしつつあります。 NFT (Non Fungible Token、非代替性トークン) は、座席指定のチケットなどのかたちで概念的には昔から存在していましたが、スマートコントラクトによって発行や移転が賄えるようになったことを通して、最近にわかに注目を浴びています。多くの人々はこれを「唯一性を保証するもの」だと考えているようで、とくにアート作品をトークン化した “NFTアート” が盛んに売買されています。 一方、DeFi (Decentralized Finance、分散金融) は、スマートコントラクトの金融への応用です。スマートコントラクトで金融アプリケーションを記述し実行することで、従来は金融機関が担っていた「信用できる第三者」の役割を排し、トークンの交換やその価格の維持、貸し借りなどが自動化できるとされています。DeFi プロジェクトを司る組織を DAO (Decentralized Autonomous Organization、自律分散組織) 化することにより、スマートコントラクトのデプロイや修正自体を、中央の管理を排して民主的に実行可能だとも言われています。 これらは、本当に多くの人々によって理解されている通りのものなのでしょうか。このセッションでは、NFTやDeFiの技術の勘どころを押さえることで、これらの技術の「宣伝通りではない部分」を明らかにしていきます。かつ、政府が主導する研究会や実証実験の紹介などを通して、これらが持ちうる「可能性」と、現在と未来に向けた「課題」をみなさんとともに考えます。
<要旨>

● NFTやDeFiとは何か、何の役に立ちうるか ● NFTやDeFiを支える技術 ● NFTやDeFiが社会と関わる中で明らかになってきた課題 ● それらの課題は技術的・政策的にどう乗り越えていけるのか

  • デジタル基盤
  • オンライン配信あり
Speaker

スタートバーン(株)

執行役員
事業開発部長

太田 圭亮

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。卒業後はスイスの建築設計事務所Herzog & de Meuronで建築家として、美術館やファッションブランドショップの設計に従事。2015年に経営戦略コンサルタントに転身し、ベイン・アンド・カンパニーの東京およびドバイ支社で大手企業の経営支援に携わる。2019年よりスタートバーンに参画し、事業開発および広報領域を管掌する。

Chair

早稲田大学

大学院経営管理研究科
教授

斉藤 賢爾

1993年コーネル大学より工学修士号 (コンピュータサイエンス)を取得。2006年デジタル通貨の研究で慶應義塾大学より博士号(政策・メディア)を取得。同大学院政策・メディア研究科特任講師等を経て2019年より現職。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。一般社団法人自律分散社会フォーラム副代表理事。一般社団法人ビヨンドブロックチェーン代表理事。一般社団法人アカデミーキャンプ代表理事。著書に『不思議の国のNEO』『信用の新世紀』 等。

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