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YE2-01

6.16(木) 10:30-11:50 | RoomYE

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IT事業者が知っておきたい量子コンピュータ ~アプリケーション、量子超越性、量子クラウド、量子AI~

近年飛躍的な発展を遂げている量子情報処理技術。クラウドやAI、ブロックチェーンの次に世界を変える技術として、大きな期待が寄せられています。 量子情報処理技術の中でも、量子コンピュータは二段階の発展を見据えています。第一段階として、最適化や化学計算などでの実効的高速処理を目指す「Noisy Intermediate-Scale Quantum (NISQ)量子計算」が、第二段階として、現在のデジタルコンピュータでは不可能な情報処理を実現する「誤り耐性型量子計算」が目標として設定され、実現や利活用に向けた研究開発が世界的に急ピッチで推進されています。より高速で大規模な「データ処理」や、正確なAIを実現する「量子機械学習」、創薬やエネルギーに役立つ「量子化学計算」、「量子金融計算」など、汎用計算機であるがゆえの応用範囲の広さも特徴です。 本セッションでは、「NISQアプリケーション」「量子超越性」「量子クラウド」といったキーワードの最新のホットトピックや、量子コンピュータを扱っていくための勘所について、業界の先駆者たるスピーカーが解説します。「マイルストーン」や、「現在のコンピュータから量子コンピュータに置き換わる用途と置き換わらない用途」などの議論を通じて、「将来我々を取り巻くコンピュータ環境、すなわち、デジタルコンピュータと量子コンピュータを併用する世界がどのようになるのか」を展望し、量子コンピュータの登場に向けてIT事業者が取るべき備えについて紹介します。
<要旨>

● IT事業者が準備しておくべき量子コンピュータ活用技術 ● 量子コンピュータはいつ頃なにができるようになっていくのか、そのマイルストーン ● 量子コンピュータに置き換わる技術と、置き換わらない技術

  • 量子テクノロジー
  • オンライン配信あり
Speaker

大阪大学

基礎工学研究科システム創生専攻
教授

藤井 啓祐

2011年3月京都大学大学院工学研究科 博士課程終了。博士(工学)。2011年4月から2013年3月まで、大阪大学大学院基礎工学研究科 特別研究員。2013年4月から2016年3月まで、京都大学白眉センター特定助教。2016年4月から2017年9月まで、東京大学光量子科学研究センター助教。2017年10月から2019年3月まで、京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻、特定准教授。2019年4月から、大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻、教授。大阪大学量子情報・量子生命研究センター副センター長、理化学研究所量子コンピュータ研究センターチームリーダー、情報処理推進機構(IPA)未踏ターゲット事業プログラムマネージャー、東京大学工学系研究科物理工学専攻客員教授を兼任。株式会社 QunaSys 最高技術顧問。

Speaker

日本アイ・ビー・エム(株)

東京基礎研究所
副所長
技術理事

小野寺 民也

1988年東京大学大学院理学系研究科情報科学専門課程博士課程修了。理学博士。同年日本アイ・ビー・エム(株)入社。以来、同社 東京基礎研究所にて、基盤ソフトウェア等の研究開発に従事。現在、同研究所副所長、量子コンピューティング担当部長、同社 技術理事。情報処理学会第41回(平成2年後期)全国大会学術奨励賞、同平成7年度山下記念研究賞、同平成16年度論文賞、同平成16年度業績賞、各受賞。情報処理学会長期戦略担当理事、同量子ソフトウェア研究会幹事、ACM (Association of Computing Machinery) Distinguished Scientist、日本ソフトウェア科学会フェロー、量子ICTフォーラム量子コンピュータ技術推進委員会副委員長。

Speaker

アマゾン ウェブ サービス ジャパン(同)

シニア機械学習・量子スペシャリストソリューションアーキテクト

宇都宮 聖子

AWSにてシニアスペシャリストソリューションアーキテクトに従事、AI・機械学習と量子コンピュータ分野の技術担当。2008年東京大学大学院にて光半導体物性の量子シミュレーション研究で博士号(情報理工学)を取得。2008〜2017年 国立情報学研究所にて助教〜准教授として、光半導体物性を用いた量子情報・量子コンピュータ研究に従事。内閣府ImPACTプロジェクト研究開発責任者としてレーザーを用いたイジングマシンの研究開発と応用分野探索。その後基礎研究から実応用へキャリアチェンジ、自動車OEMにて機械学習を用いた自動運転技術の研究開発を経て、現職。

Chair

(株)メルカリ シニアリサーチャー /

量子インターネットタスクフォース
代表

永山 翔太

専門は量子インターネット。特に、量子エラー訂正符号および量子インターネットアーキテクチャ・通信プロトコル。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科サイバーインフォマティクス専攻在学中に、インターネットの研究室で量子情報処理に取り組み、2017年に博士(政策・メディア)を取得。2018年4月より現職。現在、量子インターネットタスクフォースファウンダー兼代表、WIDEプロジェクトボードメンバー。過去に、内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター研究・産学官連携戦略ワーキンググループ委員、2018年度未踏ターゲット事業(ゲート式量子コンピュータ部門)「分散量子計算プラットフォーム」プロジェクト等。

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