• オンデマンド配信あり

YE2-03

6.16(木) 14:40-16:00 | RoomYE

×

これからの新モバイルアーキテクチャ
~SRv6 MUPとICN~

本格的なディジタル時代を迎え、低遅延性やデータの地産地消の観点から、分散システムやデータの遍在はさらに進むものと考えられます。そしてその先には、「サイバーフィジカルシステム」の実現も期待されます。そのような中、3GPPでは「エッジコンピューティング」「マルチアクセスにおけるトラフィックスティアリング」などの一連のテーマをRelease 17での強化事項として挙げ[*]、標準化を推進しています。 しかし現在のモバイルアーキテクチャは、「モバイルノード間で確立されるPDUセッションと、それをカプセル化するGTP-Uトンネル」に依存する、コネクション型です。分散システムとは、いわば「ユーザには単一のシステムとして見えるように協働する、複数のシステムの集まり」であり、「分散システム」と「コネクション型」は、基本的には相容れるものではありません。ディジタルアプリケーションへの要請も大きく変わる中、モバイルアーキテクチャも見直しが求められる時期に来ているのではないでしょうか。 本セッションでは、この分野をリードするアーキテクトから、これからのモバイルアーキテクチャの変遷の可能性について議論します。 [*]https://www.3gpp.org/news-events/2200-sa2_artcle?_fsi=3X6ee4on MUP:Mobile User Plane ICN:Information-Centric Networking
<要旨>

●エッジコンピューティングとマルチアクセスの検討状況 ●リアルライフからメタバースへ:モバイルアーキテクチャをどう考えるか ●Beyond 5G時代の情報指向ネットワーク技術とモバイルアーキテクチャ ●SRv6 Mobile User Planeアーキテクチャ検討状況

  • ネットワーク
  • Segment Routing
  • モバイル
  • オンライン配信あり
Speaker

ソフトバンク(株)

コアネットワーク本部
副本部長

KHAN ASHIQ

2004年に東北大学大学院を修了しNTTドコモへ入社、自立型モバイルネットワーク、テレコムネットワークの仮想化(NFV)の研究開発に従事。現ETSI NFVアーキテクチャを提案、国際標準化を経て、5Gモバイルコアネットワークの研究開発、国際標準化を担当。2018年に楽天モバイルへ入社。世界初完全クラウド型モバイルネットワークのE2Eクラウドインフラ開発に従事、商用化。2020年にソフトバンクへ入社。6Gモバイルネットワークの企画、クラウドインフラの統一とオペレーション自動化を担当。2015年に筑波大学大学院から博士(工学)修得。

Speaker

(国研)情報通信研究機構

ネットワークアーキテクチャ研究室
室長

朝枝 仁

日本IBM、フランス国立情報学自動制御研究所(INRIA)、慶應義塾大学大学院特任准教授を経て、平成24年に情報通信研究機構(NICT)入所、現在、同ネットワーク研究所ネットワークアーキテクチャ研究室長。博士 (政策・メディア)。インターネットプロトコル、特にマルチキャスト通信、情報指向ネットワーク技術の研究、及び、IETF/IRTF標準化活動に従事。オープンソースCefore開発リーダー。平成29、30年度電子情報通信学会ICN特別研究専門委員会委員長、現在、同顧問。

Speaker

ソフトバンク(株)

テクニカルマイスター

松嶋 聡

                                

Chair

シスコシステムズ(同)

Distinguished Systems Architect
業務執行役員

河野 美也

ソフトウェア開発者としてキャリアをスタートさせる。その後ネットワーク技術者に転じ、シスコシステムズに入社。現在は主にサービスプロバイダ向けの技術支援、アーキテクチャ検討、コンサルティングを行っている。分散コンピューティング、ネットワーク・システム・アーキテクチャ、モバイルシステムを専門とする。

閉じる