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YC1-02

6.14(水) 13:00-14:20 | RoomYC

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医療機関におけるランサムウェア被害の実態と対策

地方の中核病院である つるぎ町立半田病院で発生したランサムウェア事案では、災害拠点病院としてのBCPは策定されていたものの、情報システムも含めたマネジメントシステムは存在しませんでした。そのため、「情報システムを取り巻く環境の変化」や「それにともなう新たな事業継続リスク」に関する情報を、組織として入手し改善検討する仕組みが欠如していました。また、当院による報告書では、「システム担当者がたった一人の組織では、マネジメントシステムが存在していたとしてもそれを適切に運用することは難しいだろう」と指摘しています。 本件から1年後、7倍以上の病床を有する大阪急性期・総合医療センターで、ランサムウェアによるサイバー攻撃が発生し、復旧までに同じく約2か月を要しました。 本セッションでは これら2つの事案に関わった関係者と共に、報告書を読み解き、こうした災害級のインシデントに備えるために、医療機関と医療を支えるステークホルダが為すべき対策について考察します。
<要旨>

●やっときゃよかった後悔話。 やっててよかった良い話。 ●委託業者とのシステム連携など気をつけるべきポイント ●コストとリソースが少なくてもできるセキュリティ対策 ●医療業界の特徴から学ぶ課題 ~提供する側への提言~

  • セキュリティ
Speaker

(地独)大阪府立病院機構
大阪急性期・総合医療センター セキュリティアドバイザー /

(一社)ソフトウェア協会 理事 / Software ISAC 共同代表

萩原 健太

法政大学大学院公共政策研究科修士課程修了。セキュリティ企業にてマーケティング、渉外、CSIRTの構築や運営などを行い、継続して組織のサイバーセキュリティやマーケティングの支援などを行う。最近ではつるぎ町立半田病院や大阪急性期・総合医療センターの報告書作成や医療機関の初動対応支援なども行っている。 <その他の関係団体> (株)ビジネスブレイン太田昭和 CMO、インターバルリンク(株)代表取締役、(一社)日本シーサート協議会運営委員長、(国研)情報通信研究機構ナショナルサイバートレーニングセンター招聘専門員 など                                                 

Speaker

(地独)大阪府立病院機構
大阪急性期・総合医療センター

事務局 経営企画マネージャー

粟倉 康之

関西大学経済学部卒業。1998年民間病院入職。2008年(地独)大阪府立病院機構入職。大阪府立精神医療センター事務局配属。2018年、大阪急性期・総合医療センター事務局経営企画リーダー就任。2021年同センター経営企画マネージャー就任。現在に至る。 〈関係団体の委員〉 公益社団法人 全国自治体病院協議会 臨床指標評価検討委員会作業部会

Chair

(株)FFRIセキュリティ

yaraiサービス本部 セキュリティサービス部長

中西 克彦

大手SIベンダにてWAFの開発/サポート、セキュリティ診断を皮切りに、インシデントレスポンス、サイバー演習などセキュリティ業務に携わる。 2015年から大会終了まで東京2020組織委員会に出向し、CSIRT、脅威情報の分析などを担当。 内閣府 大臣官房 情報化参与 最高情報セキュリティアドバイザー CYDER推進委員。Hardening Project実行委員 令和4年 サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞 ISC2 Asia-Pacific ISLA™2017 、CISSP

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