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YA1-03

6.14(水) 14:40-16:00 | RoomYA

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ChatGPT:データ共有と大規模汎用言語モデル

さまざまなシステムにおいてAIの活用が進む中、「データ」のアセットとしての重要性が増してきています。とくに公的機関においては、データの共有・流通の基盤を「一つの大きな仮想プラットフォーム」化し、その上で種々のサービスを構築する取り組みが加速してきています。代表的な例として、「公共交通オープンデータ」「スマートシティリファレンスアーキテクチャ」などがあります。いずれも、サービスの元となりうるデータがあり、その活用の基盤の構築に主眼を置いています。 他方、GPT-3に代表される大規模汎用言語モデルが注目を集めています。とくにイノベーションの源泉ともなりうるChatGPTとその応用は、「データが持つ価値」について改めて考えさせられるものと言えます(GPT: Generative Pre-trained Transformer)。 本セッションではまず、「公的機関を中心に加速するデータ共有」「データ流通の加速がもたらす変革」について、データ基盤・スマートシティの専門家から紹介します。ついで、「ChatGPTがもたらすデータの価値」、とくに「言語資源の重要性」「ビジネス変革」について、自然言語処理の研究者から紹介します。
<要旨>

●データ共有 公的機関・データ基盤・スマートシティなどでの活用策 ●データ流通 加速化と、それがもたらす変革 ●Chat GPT データの価値向上と、ビジネス変革

  • IT戦略
  • デジタル基盤
  • AI
Speaker

東京大学大学院

情報学環 教授

越塚 登

現在、東京大学大学院情報学環教授、データ社会推進協議会会長、スマートシティ社会実装コンソーシアム・理事長などを務める。専門は計算機科学。特に、IoTやデータ流通プラットフォーム、スマートシティ、スマートビル、オープンデータ、OS、コンピューターネットワーク、HCI、ブロックチェーンなどの研究に取り組んできた。近年は、情報システムだけでなく、法制度やビジネスモデルも含んだ社会基盤としての情報プラットフォームの構築に関心を持つ。具体的には、データ連携基盤(DATA-EX)、スマートシティのプラットフォームとしての都市OSなどの研究・開発・社会実装に取り組んでいる。

Speaker

rinna(株)

代表取締役社長

ジャン"クリフ"チェン

Search relevanceのエキスパートで、専門は大規模な統計的機械学習、NLP、およびディープラーニング。マイクロソフトディベロップメントでAIりんなプロジェクトのディレクター(2015年〜)およびNLP研究チームのリーダーを経て、rinna株式会社を設立、代表取締役社長に就任。ゲーム、SNSなどのバーチャルな環境から、家電や車をはじめとしたモノにまで、さまざまなプラットフォームにAIを搭載することで実現される「温度のある世界」を目指し、人によりそうAIキャラクターの活用を日々思い描く。社長業だけでなく開発者としても活躍中。

Chair

日本マイクロソフト(株)

業務執行役員 ナショナルテクノロジーオフィサー

田丸 健三郎

1992 年マイクロソフト入社。 米国 Microsoft Corporation(Redmond)にて、主にメッセージングシステム、ディレクトリサービス、及びグローバル分散処理システムの研究開発を担当。 機械学習によるルーティングの最適化、コミュニケーションデータ(自然言語)の分析、モデル化に従事。 その後、アジア地域におけるサーバーアプリケーション製品群の研究開発グループ統括責任者を務めた後、 2009年 10 月より業務執行役員 ナショナルテクノロジーオフィサーに就任後は、エンタープライズ、 クラウドアーキテクチャ、ドキュメントフォーマット、文字コードなどの標準化および機械翻訳などに携わり、 2021年9月からはデジタル庁 プリンシパル ソリューション アーキテクトを兼務。

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