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YB2-02

6.15(木) 13:00-14:20 | RoomYB

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Segment Routing(1):オペレーションの実際
〜SR-MPLS〜

Segment Routing (SR)は、コントロールプレーンの複雑性を縮減し、アーキテクチャをシンプル化しながら高度な機能を実現できるルーティングの技術です。このSegment Routingのデータプレーンには、おもに通信事業者において先行展開された「SR-MPLS」と、native IPv6を利用した「SRv6」とがあります。ここではSR-MPLSの事例を中心に扱います。 いまSR-MPLSでは、「L2/L3VPN」、「トラフィックエンジニアリング」、「5Gでのネットワークスライシング」などが主なユースケースとして実践されています。本セッションでは、Segment Routingを探究し実際の展開を行われている事業者のご講演者から、それらについての先進的な知見を、設計・運用にあたっての苦労なども併せて、紹介いたします。 なお、SRの最大の特徴は「シンプル化」ですが、さらなるシンプル化・運用省力化・省電力化を実現する技術としてRON (Routed Optical Networking) があります。本セッションでは、SRとRONとの組み合わせついても議論します。 さらに、マルチAS・マルチベンダ化という観点も含め、QoSやトラフィックエンジニアリングの実装方法についての実践、および今後の展望を議論します。
<要旨>

●Segment Routing ー 実際のところどうなのか ?!  - ユースケース(NTTコミュニケーションズ、KDDI)  - IGP, BGP 設計  - Fast Protection (TI-LFA) 考慮点  - RON (Routed Optical Networking) の適用  - 5Gネットワークスライシングへの適用  - 設計・運用にあたっての課題  - マルチAS、マルチベンダーも含めた、QoS・TE (Traffic Engineering) 設計 ●ディスカッション・今後の展望

  • ネットワーク
  • Segment Routing
Speaker

KDDI(株)

アクセス技術本部 ネットワークシステム設計部 IPネットワークシステムG

仲山 裕也

2017年KDDI株式会社に入社。運用部門を1年経験し、その後FTTH系サービスのネットワーク開発業務に携わる。現在はメトロネットワークを構成するルーター系設備の技術担当として、設計・検証・導入の業務に従事。また、自社のプロジェクトにてホワイトボックスルーターの開発経験もあり。

Speaker

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)

イノベーションセンター 担当課長

田島 照久

SI 系 R&D におけるデータセンタネットワークの開発を経て 2019 年から現職。NTT Com 全社検証網の AS / L3 / L2 / WLAN 運用に従事しつつ、 Segment Routing を中心としたキャリア IP バックボーンの検証および開発を担当。プロトコルの相互接続検証のみならず、運用自動化を含めてネットワークシステムの開発に取り組む。

Chair

シスコシステムズ(同)

Distinguished Systems Architect 業務執行役員

河野 美也

ソフトウェア開発者としてキャリアをスタートさせる。現在シスコシステムズにおいて、主にサービスプロバイダ向けの技術支援、アーキテクチャ検討、コンサルティングを行っている。分散コンピューティング、ネットワーク・システム・アーキテクチャ、モバイルシステムを専門とする。2021年11月MPLS Japan Award受賞。2022年4月日本経済新聞「テクノロジストの時代」で紹介される。

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