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YB2-03

6.15(木) 14:40-16:00 | RoomYB

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Segment Routing(2):応用の最前線 〜SRv6〜

Segment Routing (SR)は、コントロールプレーンの複雑性を縮減し、アーキテクチャをシンプル化しながら高度な機能を実現できるルーティングの技術です。これによってコントロールプレーンの複雑性を縮減し、アーキテクチャをシンプル化しながら高度な機能を実現できる特長があります。このSegment Routingのデータプレーンには、おもに通信事業者において先行展開された「SR-MPLS」と、native IPv6を利用した「SRv6」とがあります。ここではSRv6 (Segment Routing IPv6)の事例を中心に扱います。 SRv6は、システムの設計者による、任意の機能のネットワーク内へのプログラミングを可能とする、 Network Programmingという概念を持っています。またSRv6は、Networking Deviceのみならず、Computing Device (User Space, Kernel Space, SmartNICなど)にも実装されつつあります。このことは、Networking がより重要な意味を持つ分散コンピューティングシステムにおいて、これまでの常識にとらわれない設計ができる可能性をもたらします。 そこで本セッションでは、分散コンピューティングシステムに適用しようとすると複雑化し易い現在のモバイルシステムにメスをいれるSRv6 MUP、そして、Kubernetes platformからSRv6を利用できるようにするCNIへのSRv6実装、という2つの最先端事例を取り上げ、これからの分散コンピューティングとネットワーキングの新たな関係を探ります。
<要旨>

●SRv6 Network ProgrammingとMUP (Mobile User Plane)  - SRv6 MUP アーキテクチャ概要  - スライシング、分散コンピューティング・MECとの連携 ●Kubernetes CNIとしてのSRv6実装  - Cilium/eBPFの詳細とSRv6実装  - ユースケース ●Q&A、ディスカッション

  • ネットワーク
  • Segment Routing
Speaker

ソフトバンク(株)

テクニカルマイスター

松嶋 聡

                                 

Speaker

Isovalent

Software Engineer

早川 侑太朗

2019年3月に慶応義塾大学政策メディア研究科修士課程を修了後、LINE株式会社にて内製クラウドVerdaのネットワーク関連機能の開発チームにて勤務。主にロードバランサの開発を担当。LINE株式会社を2021年に退職しIsovalentに入社。現在は同社のCiliumプロジェクトでBGPやSRv6との連携機能などを担当するチームのTech Leadを務めている。               

Chair

シスコシステムズ(同)

Distinguished Systems Architect 業務執行役員

河野 美也

ソフトウェア開発者としてキャリアをスタートさせる。現在シスコシステムズにおいて、主にサービスプロバイダ向けの技術支援、アーキテクチャ検討、コンサルティングを行っている。分散コンピューティング、ネットワーク・システム・アーキテクチャ、モバイルシステムを専門とする。2021年11月MPLS Japan Award受賞。2022年4月日本経済新聞「テクノロジストの時代」で紹介される。

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