単一ネットワークであるべきか? 分割されるべきか?
~サイバー空間におこる地殻変動~
サイバー空間は無限の価値を産む人口空間であり、人類の新たなフロンティアであると捉えられてきた。このサイバー空間において、国家による、ビッグテックによるデータという名の資源を獲得するための競争が起きている。本講演ではIPv4アドレス、データセンターなどを巡る資源獲得競争を題材に、競争の実態に迫る。また厳しさを増す米中の対立や、ロシアのウクライナ侵攻などを契機に、グローバルに単一のネットワークを維持することのメリットが薄れ、サイバー空間の分断を望む声が増えていることを国連やEUなどの国際機関などでの議論から明らかにする。その上でサイバー空間の分断が本当におこった場合に、予想される結末を数パターン提示する。本講演が、企業の経営戦略を担う方々にとって、サイバー空間とサイバーセキュリティの未来予想図を描く助けになれば幸いである。
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