• オンデマンド配信あり

YA1-03

6.12(水) 14:40-16:00 | RoomYA

×

遠隔アバターの衝撃
~インクルーシブ社会のためのディスラプティブソリューション~

現在のインターネットは、現実空間の様々な事象や人間の活動をデジタルデータとして収集・認識し、データ処理や分析を経て、実社会における問題発見・問題解決を支援しています。特に無線通信技術の進化は著しく、人々が空間や身体の制約を超えてあらゆる場所で協力・連携をすることが日常になりつつあります。 一方で、人間がインターネット利用で感じる遅れは、通信遅延はもちろん、デジタル機器のさまざまな処理オーバーヘッドなどがありゼロにすることはできません。しかし、非同期通信や分散処理などを組み合わせたネットワークゲームなどでは体感的にはラグの無い通信を実現しつつあります。現実空間においても、主体的実時間性が失われない通信技術によって遠隔地の状況や体験をリアルタイムに共有したり、別の場所にいる人間同士がスムーズに協調作業を可能とする研究が行われています。 本セッションでは、“遠隔アバター”という「もう一つの身体」を通して、誰もが社会活動に参画したり、より多様な働き方や豊かな人生を送るための実証実験や取り組みを先導するavatarin社と共に、最新の事例やアバターの社会実装に向けた展望などについて参加者の皆さまへ共有します。また、遠隔拠点間でのコミュニケーション時に必ず発生する遅延を人間には感じられない程度に圧縮し、遠隔アバターやセンサーの知覚を自身の体験として得られる技術「デジタル神経」の概要と超低遅延通信による体験の共有や遠隔制御の将来について、研究者自身が解説をおこない、遠隔アバターによる、誰もが自分らしく社会参画が可能な未来社会について議論します。
<要旨>

●サイバネティック・アバター ●5G,Beyond 5G ●アバターロボット

  • ネットワーク
  • 5G / Beyond 5G
  • IT戦略
  • デジタル基盤
  • ロボット
Speaker

avatarin(株)

代表取締役CEO

深堀 昂

2008年に、ANAに入社し、パイロットの緊急時の操作手順などを設計する運航技術業務を担当するかたわら、新たなマーケティングモデル「BLUE WINGプログラム」を発案、南カルフォルニア大学MBAの教材に選出。その後、マイレージを活用したエアライン初となるクラウドファンディングサービス「WonderFLY」などを発案。2014年より、マーケティング部門に異動し、ウェアラブルカメラを用いた新規プロモーション「YOUR ANA」などを企画。2016年には、XPRIZE財団主催の次期国際賞金レース設計コンテストに参加し、アバターロボットを活用して社会課題解決を図る「ANA AVATAR XPRIZE」のコンセプトをデザインしグランプリ受賞。2020年3月末にANAを退職し、2020年4月にANA初スタートアップ 「avatarin株式会社」を起業。2021年、avatarin社の事業モデルがハーバード・ビジネス・スクールの教材に選出。2022年、第4回日本オープンイノベーション大賞 内閣総理大臣賞受賞。2023年、経済産業省主導「J-Startup」に選出。

Speaker

avatarin(株)

連携研究部 兼 ソーシャルソリューション部
部長

筒 雅博

国の研究機関である理化学研究所を経て、2020年7月にavatarin株式会社に入社。理化学研究所では、産官学連携のオープンイノベーション等を推進。avatarinでは、連携研究部にて、ムーンショット型研究開発制度や中小企業イノベーション創出推進事業等の国家プロジェクトのマネジメントやアカデミアとのコラボレーションリサーチを実施し、ソーシャルソリューション部ではアバター技術を活用した地方創生事業や次世代通信技術等の先端技術を活用した実証事業を推進。

Speaker

東海大学

観光学部 准教授

佐藤 雅明

観光学科准教授。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任准教授(非常勤)。 インターネットを基盤とした自動車の情報化を提案し、プローブ情報システムの実証実験、インターネットITS分野の立ち上げや、プローブ情報システムの国際標準規格の策定をおこなう。2012年からシンガポール国立大学(NUS)に赴任し、シンガポールのITS通信基盤、次世代ロードプライシング技術の研究開発と規格策定に携わる。2015年から慶應義塾大学大学院政策メディア研究科特任准教授を経て、2022年より現職。 東海大学観光学部准教授。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任准教授(非常勤)も兼務。 インターネットを基盤とした自動車の情報化を提案し、プローブ情報システム分野の立ち上げや、ITS国際標準規格の策定をおこなう。2012年にシンガポール国立大学(NUS)に着任し、シンガポールのITS通信基盤、次世代ロードプライシング技術に携わる。2015年から慶應義塾大学大学院政策メディア研究科特任准教授を経て、2022年より現職。 国内と海外の双方の視点から次世代モビリティ等の研究開発、および国際標準化に従事。ISO/TC204国際専門家、ITS技術標準化専門委員会委員等、国内外のITS技術・標準化委員等を多数務める。著書に「自動車ビッグデータでビジネスが変わる!プローブカー最前線」(インプレスR&D)、「IoT時代のセキュリティと品質: ダークネットの脅威と脆弱性」(日科技連出版社)など。

Chair

慶應義塾大学大学院

メディアデザイン研究科 教授

砂原 秀樹

閉じる