YB3-01

6.14(金) 10:30-11:50 | RoomYB

×

マンションインターネット環境の改善と高機能化への挑戦

集合住宅デジタル高度化協議会(https://cdefc.jp/) が2023年11月に設立されました。 マンションインターネットとも呼ばれる集合住宅における多様なインターネット環境を把握・整理し、快適なインターネット環境が持続的に提供可能な技術環境・ビジネス環境、そして制度整備を実現することがその活動趣意と定義されています。 コロナ禍は、我々の生活スタイルに大きな変貌を与えることになりました。自宅でのインターネット利用は、それまでは、基本的にはプライベートな活動でありミッションクリティカル性は要求されていませんでした。 しかし、コロナ禍は、在宅勤務や遠隔授業といった自宅でのミッションクリティカル性を持ったインターネットの利用へと急展開・急拡大し、より安定した通信環境が求められる「社会を支える基盤」として位置づけられるに至りました。 集合住宅では、全戸一律でインターネットの方式が決まっていたり、入居者が個別に各戸まで光ファイバを用いたサービスを契約しようにも「配管に余裕がない」等の理由で拒まれる等、選択肢が限られることが少なくありません。各個人だけでは解決できないことも多く、大都市・地方を問わず集合住宅単位でのデジタル・デバイドが発生しています。 本セッションでは、マンションインターネット環境の改善と高度化に向けた集合住宅デジタル高度化協議会の現状を紹介するとともに、今後の方向性の議論を行います。
<要旨>

●集合住宅デジタル高度化協議会の活動内容 ●ガイドブック・ガイドラインの方向性 ●マンションインターネットの運用・拡充に関する実状と課題 ●マンションインターネットの高度化・高機能化の方向性

  • ネットワーク
Speaker

(一社)集合住宅デジタル高度化協議会

事務局長

石田 慶樹

1988年4月 東京大学助手 1994年5月 九州大学講師 1998年10月 メディアエクスチェンジ株式会社へ転職 2005年6月 同社退職 2005年10月 株式会社パワードコムに入社 2006年1月 合併によりKDDI株式会社に所属 2006年12月 日本インターネットエクスチェンジ株式会社に出向 2007年3月 同社 代表取締役社長 2016年6月 日本ネットワークイネイブラー株式会社 代表取締役社長 2021年7月 東京大学生産技術研究所リサーチフェロー 2021年4月 日本ネットワークイネイブラー株式会社 フェロー 2023年1月 合併により株式会社JPIXフェロー 2024年11月 一般社団法人集合住宅デジタル高度化協議会設立 博士(工学)

Speaker

慶應義塾大学

環境情報学部 教授
サイバーセキュリティ対応チーム長

中村 修

Speaker

北陸先端科学技術大学院大学

遠隔教育研究イノベーションセンター 准教授

宇多 仁

2021年より北陸先端科学技術大学院大学遠隔教育研究イノベーションセンター准教授。 専門は、インターネットアーキテクチャ、キャンパスICT基盤、システム運用技術。 博士(情報科学)。

Chair

東京大学大学院

情報理工学系研究科 教授

江崎 浩

1987年 九州大学 工学部電子工学科 修士課程了。 同年4月 (株)東芝 入社。1990年より2年間 米国ニュージャージ州 ベルコア社、1994年より2年間 米国ニューヨーク市 コロンビア大学にて客員研究員。 1994年ラベルスイッチ技術のもととなるセルスイッチルータ技術を IETFに提案し、その後、セルスイッチルータの研究・開発・マーケティングに従事。 1998年10月より東京大学 大型計算機センター助教授、2001年4月より東京大学 情報理工学系研究科 助教授。 2005年4月より現職(東京大学 情報理工学系研究科 教授)WIDEプロジェクト代表。 MPLS-JAPAN代表、IPv6普及・高度化推進協議会専務理事 、JPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)理事長、東大グリーンICTプロジェクト代表、日本データセンター協会 副理事長/運営委員会委員長、IPTVフォーラム理事長、JNSA(日本ネットワークセキュリティー協会)理事長、CSAJ(日本クラウドセキュリティー協会)会長。工学博士(東京大学)。 著書  「サイバー ファースト ~デジタルとリアルの逆転経済」、インプレス社、2017年6月 「インターネット・バイ・デザイン」、東京大学出版会、2016年6月 「なぜ東大は30%の節電に成功したのか?」、幻冬舎2012年3月。

閉じる