YC2-03

6.13(木) 14:40-16:00 | RoomYC

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重要インフラのサイバーセキュリティ
~工場セキュリティの現場教育・セキュリティを自分事にするための取組事例~

デジタル化が進む製造現場において、サイバーセキュリティの重要性が高まっており、実際にランサムウェア感染などに起因する工場停止など被害が発生しており、工場のセキュリティ対策は製造業の経営に関わるビジネス課題のひとつとなっています。既に、経済産業省主導で「工場システムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドラインVer1.0」が2022年11月に公開されており、先進的な製造事業者では、予算・人員を割いて、工場セキュリティ対策の着手・実行が始まっています。 このように、実行フェーズに移っている工場のセキュリティ対策においては、ガバナンス体制の欠如、工場リスクに応じた運用ルールの策定、古いシステムへの技術対策導入の困難さなどの課題が山積していますが、中でも、「現場向けセキュリティ教育」は、工場セキュリティ対策に取り組む事業者の共通課題となっています。多くの場合、現場担当者(生産技術・生産管理)が、セキュリティを自分事として捉えることができず、「他人事」や「情報セキュリティ部門からの押し付け」と感じているのが実態です。 本セッションでは、現場担当者にセキュリティを自分事として捉えてもらえるための「現場向けセキュリティ教育」をテーマに、この課題に取り組む製造事業者による講演とパネルディスカッションを行います。DX推進をきっかけにした現場との対話アプローチの紹介や、工場セキュリティリスクの体感デモキットの実演など、具体的な事例をもとに、ディスカッションを行うことで本課題を掘り下げます。
<要旨>

●工場リスクとサイバーセキュリティの「紐づけ」が重要 ●リスクの可視化、体感などの工夫が効果的 ●現場セキュリティ教育は5Sなどのリスク低減の取組の一環である

  • セキュリティ
  • DX / デジタル化
  • 人材育成
Speaker

積水化学工業(株)

デジタル変革推進部 情報システムグループ システム基盤変革推進室長

真田 修一朗

金融系SIerで、主に、システム開発、IT基盤の設計・構築・運用に従事。 2018年より積水化学工業へ転職し、全社共通のIT基盤、OTセキュリティ等の企画・推進を担当。 OTセキュリティでは、工場幹部向けに、セキュリティインシデント発生時の対応訓練を企画し、展開中。

Speaker

NRIシステムテクノ(株)

事業本部 基盤システム事業部 専任部長

櫻井 望

1999年以降、データセンタやキャンパスネットワークの設計・構築・運用に従事。2016年からは工場・研究所ネットワークのアークテクチャ見直しを着手。現在は並行してJUAS(一般社団法人 日本情報システムユーザー協会)製造業DX推進アプローチ研究会部会長として、製造業DXの阻害要因や解決策を研究中。

Chair

フォーティネットジャパン(同)

OTビジネス開発部 部長

佐々木 弘志

国内製造企業の制御システム機器の開発者として14年間従事した後、セキュリティベンダに転職。制御システム開発の経験をもつセキュリティ専門家として、産業サイバーセキュリティの文化醸成(ビジネス化)をめざし、国内外の講演、執筆などの啓発やソリューション提案などのビジネス活動を行っている。 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)産業サイバーセキュリティセンター(ICSCoE)専門委員(非常勤) 経済産業省 商務情報政策局 情報セキュリティ対策専門官(非常勤) 名古屋工業大学 産学官金連携機構 ものづくりDX研究所 客員准教授 株式会社アクセルスペースホールディングス 執行役員/CISO(非常勤)

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