YC3-02

6.14(金) 13:00-14:20 | RoomYC

×

セキュリティ疲れへの処方箋
~経営者視点、管理者視点、現場視点~

企業のデジタル化の進展にともない、サイバーセキュリティ担当者は「縁の下の力持ち」として日々多くの課題解決に取り組んでいます。企業にとっては必要不可欠であり、担当者に対してますます多くの期待が寄せられる状況ですが、日本では米国等と比べて、セキュリティ担当者の離職意向が倍以上という調査結果もあります。 膨大な業務量や周囲の無理解、達成感の欠如などからくる「セキュリティ疲れ」に対し、セキュリティ担当者、あるいは企業の各部門はどのような取り組みが可能でしょうか。 本セッションではセキュリティ対策と人間のレジリエンスの両立を実践している実務者、マネージャー、リーダーと共に、「セキュリティ疲れ」への多面的な処方箋を明らかにすべく、それぞれの現場における工夫と経験を共有します。
<要旨>

●セキュリティ疲れの組織要因、人的要因、技術的要因 ●セキュリティ担当者の処遇と離職・転職 ●セキュリティ対策と人間のレジリエンス ●疲れを知らないセキュリティ担当者の秘訣と工夫 ●セキュリティ以外の各部門ができること ●達成感を得るための10のオフィスハック

  • セキュリティ
Speaker

ANAシステムズ(株)

セキュリティマネジメント部 エグゼクティブマネージャー

阿部 恭一

2004年より国内大手航空会社のセキュリティ統括としてグループ全体のセキュリティ向上を図る。2013年に社内CSIRTを立ち上げ、グループ会社、海外拠点も含むインシデント対応を統括するとともに要員を育成するための訓練を重点的に行う。セキュリティの対象範囲はリアクティブなインシデント・レスポンスにとどまらず、被害を出さないためのプロアクティブな防御、セキュリティ戦略の設計や役職員への教育、法令対応、セキュリティガバナンス、サイバークライムなど企業として直面する、あらゆる範囲をカバーする。サイバーセキュリティに関する講演多数。 【著書】 NTT出版「CSIRT 構築から運用まで」(共著) ITMedia CSIRT小説「側線」 改訂新版セキュリティエンジニアの教科書(共著)

Speaker

(株)FFRIセキュリティ

yarai事業本部 セキュリティサービス部長

中西 克彦

株式会社FFRIセキュリティ yarai事業本部 副本部長 大手SIベンダにてWAFの開発/サポート、セキュリティ診断を皮切りに、インシデントレスポンス、サイバー演習などセキュリティ業務に携わる。 2015年から大会終了まで東京2020組織委員会に出向し、CSIRT、脅威情報の分析などを担当。 内閣府 大臣官房 情報化参与 最高情報セキュリティアドバイザー CYDER推進委員。Hardening Project実行委員 令和4年 サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞 ISC2 Asia-Pacific ISLA™2017 、CISSP

Speaker

(株)セブン&アイ・ホールディングス

グループセキュリティ統括室 サイバーディフェンスオペレーションUnit SOCマネジメントグループ オフィサー

井上 裕司

2013年よりセキュリティ関連の業務に従事。某国家プロジェクトのネットワークセキュリティ運用統括や、日本の法人と共に様々なケースのセキュリティインシデント・トラブル対応を経験。2022年にセブン&アイ・ホールディングスへ入社後は、SOCの活動全般に責任を持ち、セキュリティ監視・検知能力の高度化とチームの業務環境整備に奔走。IPA産業サイバーセキュリティセンターと連携し、さっぽろ雪まつり映像伝送網でのペネトレーション実証実験やビル業界でのガイドライン啓発など、個人として社会貢献活動も行う。 サイバーセキュリティはワーク・イン・ライフの1つと捉えて日々活動中。 CISSP、認定ホワイトハッカー、産業サイバーセキュリティエキスパート。

Chair

奈良先端科学技術大学院大学

サイバーレジリエンス構成学研究室
教授

門林 雄基

大阪大学大型計算機センターなどを経て、平成29年より現職。 同年、「サイバーレジリエンス構成学研究室」を設立。産官学連携によるサイバーセキュリティ研究開発に 25 年以上、サイバーセキュリティ人材育成に 15 年 以上にわたり従事。業界に1000人以上の卒業生を輩出している。情報処理推進機構 産業サイバーセキュリティセンターにおける人材育成事業に構想段階より参画。欧米セキュリティ専門機関とともにサイバーセキュリティ研究開発ならびに人材育成を推進する。各種政府委員会委員を務める傍ら、Hardening Project 実行委員等としても精力的に活動。

閉じる