YD3-02

6.14(金) 13:00-14:20 | RoomYD

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セキュアなWi-Fiローミング基盤OpenRoamingとID Federationの新展開

OpenRoamingは、安全性とプライバシーを確保できる国際的な無線ローミング基盤であり、ユーザー(人・デバイス)はひとつのアカウントで世界の無線アクセス網をセキュアに使用することができます。昨年、本カンファレンスにおいて「国際無線LAN ローミングがやってくる!」というセッションを実施しましたが、その後、日本において、公共交通機関や宿泊施設などへのOpen Roaming導入が着実に進み、ベストプラクティスや知見が蓄積しつつあります。同時に、社会実装におけるメリット・デメリットも浮き彫りになって来ています。 そこで本セッションでは、最初にOpenRoaming概要のおさらいをわかりやすく解説し、そして、その社会実装と課題について取り上げます。また、実際の導入事例として、岡山県にある旅館「ゆのごう美春閣」の永山氏より、導入の動機と効果をご紹介します。 OpenRoamingは、現在のWi-Fiをはじめ、Wi-Fi 7や5G・Beyond 5Gを含む多様なアクセスネットワークを横断する、IoT, Connected Car, Smart Cityなどの新たな時代の要請に対応するID連携基盤になり得ます。 そこでセッションの最後には、アクセスネットワークだけでなく、複数のアプリケーション、SaaSをひとつのIDで横断的に利用可能とする、これからのID連携についても議論を行います。
<要旨>

●Open Roaming 概要のおさらい ●実際の導入事例 ●社会実装における課題、メリット・デメリット ●ID Federationの今後の展望

  • ネットワーク
  • Wi-Fi
  • ID
Speaker

(株)Local24

代表取締役会長

廣瀬 丈矩

高校時代に、携帯電話、PHSサービス開始があり、即時契約してモバイルサービスの魅力にハマる。 インターネット黎明期より、地域インターネットを作り提供を行ったり、ホスティングサービスも行ってきたが、NPO SCCJ「みあこネット」へ公衆無線LAN取材した際、新しい通信手法とハマり公衆無線LAN業界を作り上げてきた。 現在は、第2世代公衆無線LANと捉えているCityroam(eduroam / OpenRoaming)Wi-Fiの普及・展開を行いつつ、国内外へ技術の社会浸透・実装、ビズネスモデルを模索している。 2024/04にCityroamを普及させる業界団体である、一般社団法人無線認証連携協会の発起人として活動し、理事としても参画している。

Speaker

シモデンホテルグループ

代表

永山 久徳

岡山県倉敷市出身 筑波大学大学院修了。 東急不動産(株)にてリゾート施設開発、運営業務を経て(株)下電ホテル入社。シモデンホテルグループとして宿泊サービスを中心とした事業を展開すると共に、インターネット黎明期よりHPを作成し情報発信を開始。現在でもSNSや業界紙など各種メディアを介した業界情報発信に力を入れている。著書「ながやま節考」「ワカダンナフル」など。 元全国旅館生活衛生同業組合青年部長、一般社団法人日本旅館協会政策委員長、岡山県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長、下電ホテルグループ代表。

Speaker

国立情報学研究所

アーキテクチャ科学研究系 准教授

坂根 栄作

2000年3月大阪市立大学大学院理学研究科物理学専攻後期博士課程単位修得退学。博士(理学)。2006年1月大阪大学サイバーメディアセンター特任助手、2007年4月同特任助教、2009年4月国立情報学研究所リサーチグリッド研究開発センター特任准教授、2012年4月同研究所学術認証推進室特任准教授、2022年4月より同研究所アーキテクチャ科学研究系准教授、現在に至る。サイバー空間における本人同定、認証、認可・アクセス制御技術,並びに運用管理、相互運用技術に関する研究に従事。日本物理学会、情報処理学会、電子情報通信学会会員。

Chair

シスコシステムズ(同)

公共事業推進本部 シニアアーキテクト

宮川 義彰

信州大学工学部卒業後、昭和電線電纜株式会社、新日本製鉄株式会社エレクトロニクス情報通信事業部を経て2001年、シスコシステムズ合同会社へ入社。システムエンジニアとして公共部門にて官公庁、自治体、文教、医療、社会インフラ(電力、ガス、鉄道、道路)のお客様を中心に多数のプロジェクトを担当。公共SE部門長を経て、近年では、事業開発部門にてアーキテクトとして公共系プロジェクトを推進。

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