S2-03

11.21(木) 13:00-17:00 | アネックスホール F202

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スペシャルセッション

自動運転時代のモビリティガバナンスを考える
~自動車技術会 モビリティガバナンス社会実装検討委員会 公開委員会~

提供公益社団法人自動車技術会

私たちはどのようなモビリティ社会を目指すべきなのか? 例えばSociety5.0ではウェルビーイング指標に基づくより良い社会を目指しているが、新たなモビリティ社会を構成するさまざまなシステムオブシテムズから構成され、それらを運営するステークホルダはそれぞれの方針に基づき自律分散的にそれぞれのゴールを設定した上でそれぞれのガバナンスをかけていくことが想定される。 今後、産官学それぞれのステークホルダがどう連携し、全体最適な社会を作っていくかが課題となっている。 本日は、各方面で自動運転を柱にさまざまな取り組みを行っている方々とともに将来展望を議論したい。 主催: 公益社団法人自動車技術会 企画: モビリティガバナンス社会実装検討委員会 共催: 一般社団法人組込みシステム技術協会 後援(予定):一般社団法人ディペンダビリティ技術推進協会、立命館大学デザイン科学研究所、自動運転”地域モビリティ”コンソーシアム、明治大学先端科学ELSI研究所 <プログラム> 13:00 開会あいさつ 委員長 白坂 成功(慶應義塾大学) 13:05 「モビリティガバナンス社会実装検討委員会活動について」 幹事 菅沼 賢治((独)情報処理推進機構) 13:45 「人々の価値認識に基づいたとした便益/リスクの推定手法」 立命館大学 後藤 智     要旨:人々が新たな技術をどのように受容するか?もしこれを技術を世に出す前に推定できるのであれば、        その技術に対して人々がどのような便益を期待するのか、その技術を用いることでどのようなリスクを 伴うのかをあらかじめ理解することができ、事前にそのような便益の提供とリスクへの対処を可能にする。 本講演では、立命館大学でNEDOの委託事業を通して開発した価値認識に基づいた社会需要性、 さらには便益とリスクの推定手法を紹介する。 14:25 「自動運転バスと住民とのコミュニケーションによるタウンガバナンス」 自動運転”地域モビリティ”コンソーシアム/(株)U’eyes Design 鱗原 晴彦     要旨:スマートシティにおける、誰一人取り残さない、安全/安心/円滑な「移動」を実現するサービスを構築するため、        茨城県境町にて自動運転バスと地域住民とのリスクコミュニケーションに取組んでいる。     ●自動運転バスとその他の交通参加者とのリスクコミュニケーション     ●災害時に早期避難を実現させるための「伝わる」コミュニケーション     上記2テーマについて「自動運転“地域モビリティ”コンソーシアム(RMC)」での活動を通じ、 変化するVUCAの時代におけるガバナンスのあり方について話題提供する。 15:15 休憩 15:30 パネルディスカッション「自動運転時代のモビリティガバナンスを考える」    <パネリスト>   委員長 白坂 成功(慶應義塾大学)   幹事  菅沼 賢治((独)情報処理推進機構)   自動運転”地域モビリティ”コンソーシアム /(株)U’eyes Design 鱗原 晴彦   立命館大学 後藤 智   名古屋大学 松原 豊   明治大学 / 法律事務所愛宕山 吉田 直可     <モデレータ>       (一社)組込みシステム技術協会 渡辺 博之 16:45 本セッション総括・まとめ 委員長 白坂 成功(慶應義塾大学) 17:00 閉会
  • オートモーティブ ソフトウエア エキスポ
Panelist

(公社)自動車技術会 モビリティガバナンス社会実装検討委員会 公開委員会 委員長 /

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 研究科委員長 教授

白坂 成功

東京大学大学院修士課程修了(航空宇宙工学)、慶應義塾大学大学院後期博士課程修了(システムエンジニアリング学)。大学院修士課程修了後、三菱電機にて15年間、宇宙開発に従事。「こうのとり」などの開発に参画。専門分野は大規模システム開発、技術・社会融合システムのイノベーション創出方法論やシステムズエンジニアリング。2008年より慶應義塾大学大学院SDM研究科非常勤准教授。2010 年より同専任准教授、2017年より同教授。2023年10月より同研究科 委員長に就任。2015年12月〜2019年3月まで内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)のプログラムマネージャーとしてオンデマンド型小型合成開口レーダ(SAR)衛星を開発。その技術成果を社会実装するために株式会社Synspectiveを共同創業者として創業。内閣府宇宙政策委員会、文部科学省 JAXA評価部会、内閣官房デジタル市場競争会議、デジタル庁 デジタル交通社会のありかたに関する研究会、経産省 産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会等、多くの委員会の委員として政府の活動を支援。

Panelist

(公社)自動車技術会 モビリティガバナンス社会実装検討委員会 公開委員会 幹事 /

(独)情報処理推進機構

菅沼 賢治

(株)デンソーにてパワートレインECU量産設計、電子スロットルデジタル制御システム開発、ソフトウェアプロセス標準化などに従事。また自動車技術会にて、JSAE電子電装部会長として、車載E/Eシステム&コンポーネントの国内外標準化(機能安全・SoTIF、サイバーセキュリティ、ソフトウェア更新、SaFAD、など)を推進。また、JSAE新創生センターにて自動運転社会受容性をテーマに委員会を立ち上げ、2018年から「新たなモビリティ社会に向けたイノベーションガバナンス検討委員会」至るまで幹事として活動。現在、独立行政法人情報処理推進機構デザインアーキテクチャデザインセンター(IPA/DADC)にて、ウラノスエコシステム、セーフティを主としたCPS/SoSガバナンスなどを担当。

Panelist

自動運転”地域モビリティ”コンソーシアム 運営委員長 /

(株)U’eyes Design 取締役会長

鱗原 晴彦

2001年U’eyes Design設立 代表取締役。2005年NPO人間中心設計推進機構(HCD-Net)理事長。2015年HCD-Net第三代理事長。 2014年(一社)重要生活機器連携セキュリティ協議会 監事。2019年U'eyes Design取締役会長。2023年自動運転“地域モビリティ”コンソーシアム(RMC)設立、運営委員長。2024年(一社)人間中心社会共創機構理事長に就任、現在に至る。 内閣官房による電子政府ユーザビリティガイドライン検討会にオブザーバ参画。経済産業省委員会、IPA/SEC各委員会、筑波大学大学院、首都大学講師、組込みシステム開発技術展 専門セミナーなど講演多数。 「ユーザーとシステムのインタフェース」に関する研究及び商品化支援活動、「U-business」の普及啓蒙を目指す。目に見えない操作性を「見える化」し、商品のユーザビリティ向上に34年間従事、車載HMI、カーナビ、携帯電話、デジタルカメラ、スマホなどのほか、業務系システムの使いやすさ構築に取り組む。 開発マンの人間中心デザインスキルアップのための活動や、SQuaRE ISO25000シリーズ「利用時の品質」を高めるために有効なプロセス研究および実現のための具体的なアクションを展開している。

Panelist

立命館大学

経営学部 教授・デザイン科学研究所長

後藤 智

立命館大学理工学部/大学院理工学研究科修士課程修了後堀場製作所に入社。2010年に立命館大学MOT研究科博士後期課程に再入学後、2012年に堀場製作所を退職。東洋学園大学 講師を経て2019年より現職。

Panelist

名古屋大学大学院

情報学研究科 准教授

松原 豊

2006年名古屋大学大学院情報科学研究科博士前期課程修了。同大学大学院情報科学研究科附属組込みシステム研究センター研究員、助教等を経て、2018年より現職。組込みシステム向けのリアルタイムOS、リアルタイムスケジューリング理論、安全技術、セキュリティ、システムオブシステムズの総合信頼性、レジリエンス等の研究に従事。TOPPERSプロジェクト運営委員、ディペンダビリティ技術推進協会理事/自動車応用部会主査等、産学連携活動にも尽力。博士(情報科学)。 IEEE、ACM、情報処理学会、電子情報通信学会、自動車技術会各会員。

Panelist

明治大学 先端科学ELSI研究所 客員研究員 /

法律事務所愛宕山所属弁護士 / 明星大学 情報学部 非常勤講師

吉田 直可

1981年生まれ。2008年に弁護士として登録(東京弁護士会)、2012年に法律事務所愛宕山を開設。2018年4月に明治大学の自動運転社会総合研究所(現明治大学先端科学ELSI研究所)にて客員研究員に就任。社会実装部会部会長として、自動運転分野や医療分野におけるAI活用のリスク管理を専門とする研究を行い、東京大学・筑波大学・明治大学で行った科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム「ELSIを踏まえた自動運転技術の現場に即した社会実装手法の構築」で研究開発実施者を務め、現在、SIP3モビリティプラットフォームの検討にも参画している。その他、自動車技術会のHMI委員会委員及び新たなモビリティ社会に向けたイノベーションガバナンス検討委員会委員、特定非営利法人人間中心設計推進機構自動運転社会におけるHAII検討委員会委員、一般社団法人 全国地域ビジネス協会 Society5.0社会実装推進事業部自動運転”地域モビリティコンソーシアムのアドバイザリーボード副座長を務めるなどしている。

Moderator

(一社)組込みシステム技術協会

副会長 ET事業本部長

渡辺 博之

横浜国立大学卒業後、メーカー勤務を経て、1996年より組込み分野におけるオブジェクト指向技術の導入支援に従事。コンサルタントとしてFA装置や自動車、デジタル家電など多くの分野において現場支援や人材育成を手掛ける。 2008年9月に(株)エクスモーションを設立し現在に至る。他に、(一社)組込みシステム技術協会理事、(独)情報処理推進機構(IPA)ソフトウェアモダナイゼーション委員、ETロボコン共同企画委員長。

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