坂下 哲也
一般財団法人日本情報経済社会推進協会 常務理事・電子情報利活用研究部部長
データを利用する上で、「いつ、どこ(位置情報と時間情報)」が不可欠です。それによって識別され、データを利用することができます。その基盤の一つが、昨年11月にリリースされた準天頂衛星システム『みちびき』です。小説などでは「ヤタガラス」と呼ばれていますが、神武天皇を大和の橿原まで案内したカラスで導きの神様に例えられています。24時間、常に天頂に導きの神がおり、GPSの精度を上げるだけではなく、センチメートルの精度やナノ秒の時刻、災害時のメッセージ配信まで提供しています。また、これらの基盤を利用したMaaS(Mobility as a Services)の取り組みも活発化しています。MaaSは多様な交通を連携しますが、それによって生活空間も進化させていきます。位置情報や時刻情報の利用の先端と未来を知ることができる貴重なセッションです。皆様の参加をお待ちしております。